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2007年5月31日 (木)

DCPから生産形態をデザインする

  見込み生産か受注生産かをどうやって区分されてますか? そんなもんは決まってるでしょ。私たち下請けは受注生産ですよ。勝手に見込み生産なんて出来ないのだから。 では、受注してから資材の手配をなさるのですか? そりゃ、資材ぐらいは在庫を持つわな。じゃないと納期に間に合わないから。 それでは受注生産でも資材は見込みで手配なさるのですね。それも顧客の納期を睨んで。

  受注生産でありながら、資材を見込み発注したり資材の在庫を持ったりするのは、あまり抵抗がないようです。なぜでしょうか? 受注生産では製品はすぐ出ていって在庫になりませんが、見込みで作った製品は売れなければ不良在庫の予備軍です。 製品で在庫は持ちたくないが、資材の在庫だったら抵抗が少ない。 この感覚は製造業の経営者の感覚として当然です。 再び、なぜでしょうか? 

  ものづくりは上流工程から下流工程へいくほど付加価値が付きますが、ものの用途が限定されてきて在庫リスクも高まります。 資材のままであれば何にでも使えるのに、工程が1つ進むごとに使い道がそれしかなくなって、付加価値などと言って計算上の図体だけはふくらんでも、実はふくらんだ分だけリスクもふくらんでいます。  経営者はそれが感覚的に身に付いておられる。

  でも、ものづくりをやっていれば、「ここから先は注文が入ってからでないとヤバイけれど、ここまでなら多少の作り貯めしても何とかなる」という工程の境界点を何となくご存知ですよね。 その境界点をDCP(De-coupling Point デカップリングポイント)といいます。 DCPという言葉が大切なのではなくて、このDCPを境い目にしてヤバイ工程と安心な工程をもう一度はっきり区分することをお奨めしたいのです。安心な工程は上流側に、ヤバイ工程は下流側にと。 これには少々技術的困難がともないます。 (つづきます)

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